FC2ブログ

もだもだ[お題]


※※※
「見合い?大佐が?」
「そ。お偉いさんの紹介でセントラルの財閥のお嬢様とお食事だってさ」
「ふーん」
 エドワードが東方司令部に訪れた時、執務室の主は不在だった。その理由を嬉々として語るハボックに、エドワードは気のない様子で相づちを打つ。
「これはいよいよ年貢の納め時ですかねえ」
 へたれな部下は、上官が身を固めれば自分に恋のチャンスが巡ってくると信じているようだ。
ーー少尉がモテないのは大佐と関係ない気がするけどーーとは口にしないでおく。
「ハボック少尉。手がお留守になっているようだけど、残業確定ということでよいのかしら?」
 部下の妄想をばっさりと断ち切って机に向かわせると、鷹の目の女史はエドワードへ声をかけた。
「ともかく、今大佐は出かけていていないのよ。申し訳ないけれど、明日出直してもらえるかしら」
「うん、わかった。報告書は預けておいてもいいかな」
「ええ、もちろんよ。明日一番で確認するようスケジュールを組んでおくわ」
ホークアイがそう言うのなら確実だろう。エドワードは再訪の約束をすると、司令部を後にした。
ーーどおりで……ーー
 弟との待合せ場所へと歩きながら、エドワードはひとりごちる。
 実はここへ来る途中、街中で女性と連れ立っているロイを見かけたのだ。軍服ではなく高級そうなスーツを着こなし、洒落たレストランの入口で綺麗に着飾った女性をエスコートしながら笑いかけていた。
 その笑顔がいつにも増して胡散臭く見えたのは……自分には決して見せない表情だから。きっとそういうことなのだろう。
「大佐、結婚すんのかな」
 そのための見合いなのだろうし、ロイは独身なのだからそうなってもなんの問題もない。それに自分には関係ないことじゃないか。
 そう思ってもすっきりしないのは何故ななんだろう。いくら考えたってちっともわからない。
「やめやめ!」
 エドワードはもやもやを頭から追い出すように首を振ると、空を見上げた。秋晴れの爽やかな青空だった。
 こんなにいい日和なのに、余計な思考に囚われているなんてもったいない。
 エドワードはひとつ深呼吸をすると、前を向いて駆け出した。その顔にはもう何の愁いもないように見えた。
ーー原作設定・エド無自覚ーー

2・本日はお日柄も良く
(仰ぎ見るたび違う空「晴れで5題」より)

※※※


やっと2題め。
やっぱり週末更新かなあ。
平日はどうしてもこちらに頭を回す余力がなくて…。
慣れたらさくっと書けるようになるのかしら。

最初はロイとのやり取りもイメージしていたのだけど、長くなるし片方だけの登場でもロイエドになるようにがんばってみました。
しかも無自覚だから表現難しい。
でも無自覚期間のもだもだが好きなんですよう(笑)

せっかく晴れのお題なので、すかっとするようなのも書きたいです。


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

はろどき

Author:はろどき
こちらはサークル「空宙-そら-」のお知らせ用ブログです。
二次創作、腐女子、BLに関連する内容が多分に含まれますので閲覧される際は充分ご注意願います。
【活動ジャンル】
 二次創作:小説・腐向け
 鋼の錬金術師:ロイ*エドワード
 参加イベント:コミケ・シティ
 (主に東京、時々大阪)

web拍手 by FC2

★メールフォーム★

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
空宙‐そら‐banner
空宙バナー バナー→http://blog-imgs-69.fc2.com/h/a/l/halodoki/banner-sora-.jpg
☆終了イベント☆
主催様、ご参加の皆さまありがとうございました! ロイエドプチオンリー『REFes!』
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR